「ホリスティック」とは、ギリシャ語の「ホロス」という言葉が語源で、「全体的」という意味があります。
当院には口の中だけなく、全身に不定愁訴をかかえた患者様が遠方からも来院されます。
「ホリスティックな歯科治療」とは、健康や幸せのために、口だけでなく、全体的な視点からの体のケアです。私は必要があれば患者様に適した補完代替療法や生活習慣なども提案させていただいております。
現在、歯科と医科は完全に分かれています。(法的には1906年医師法、歯科医師法の制定によって医科と歯科は分断されました)
しかし、口腔内や顎関節が原因で全身に症状が出ている場合や逆に身体に問題があり口腔内や口腔周辺に症状が出ている場合があります。
そうすると患者さんは歯科と医科で別々の治療を受けなくてはなりませんし、原因が特定できないために、一向に症状が改善しないのです。
写真はまさに現在の医療を言い表した書籍です。 これからは、医科と歯科が連携した統合医療も進めて行く必要があると感じております。
(注)現在、医療は専門分野に分かれているため「木を見て森を見ない」診療になっています。この書籍は歯科医師が書いてはいますが、医師も共同執筆されています。
特定の病気としてまとめられない漠然としたからだの不調の訴え。もしくは、症状はあるが原因となる病気が見つからないような状態。
補完代替療法とは、通常の治療の領域外の医療システム、施術、あるいは製品です。通常医療とは科学的根拠に基づくケアのことです。がんに関して言えば、化学療法、放射線、生物学的療法、および手術などです。
➝ 詳しくはこちらから
詳細は厚労省「統合医療」に係る情報発信等推進事業(「統合医療」情報発信サイト)
→ http://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c01/02.html
「統合医療」は、近代西洋医学と補完代替療法や伝統医学等とを組み合わせて行う療法であり、多種多様なものが存在します。
詳細は厚労省「統合医療」に係る情報発信等推進事業(「統合医療」情報発信サイト)
→ http://www.ejim.ncgg.go.jp/public/about/index.html
補完代替医療に関して厚労省は、正式な種類の見解がないため上記の2つのサイトでは、アメリカの国立補完統合衛生センター(NCCIH)の分類を引用しております。
詳細→ https://nccih.nih.gov/health
国立補完統合衛生センター[米国]においては、「統合医療」を、「従来の医学と、安全性と有効性について質の高いエビデンスが得られている相補(補完)・代替療法とを統合した療法」と定義しています。また、相補(補完)・代替療法については、「一般的に従来の通常医療と見なされていない、さまざまな医学・ヘルスケアシステム、施術、生成物質など」と定義しています。具体的には、以下のような分類をしています。
このタイプの補完代替療法は、自然界にあるものを利用します。これには栄養補助食品やハーブ製品が含まれます。以下のような例があります。
マッサージ
手や特別な器具を使い身体に施す手技カイロプラクティック
関節や骨格系に施す手技の種類のひとつリフレクソロジー
手や足のつぼを利用して身体の他の部分に影響を与えることアーユルヴェーダ医学
身体、心、および精神(霊)の間のバランスを重視したインドの体系中国医学
健康は陰、陽と呼ばれる2つの力のバランスである、という考えに基づく。鍼は中国医学の一般的な施術で、身体の特定部位を刺激して健康を促進したり、病気の症状や治療の副作用を軽減する。ホメオパシー
非常に少量の物質を使って、体が持つ本来の治癒力を引き出す自然療法医学
身体の自然な治癒力を助けるさまざまな手法を使う代替医療に関しては、有名人が“がん治療”に使う事で有名になりました。賛否両論がありましたので、参考のために、“がん治療”に関する補完代替医療のサイトを紹介します。
下記のサイトでは医師に対する手引きが掲載されております。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002lamn-att/2r9852000002lasd.pdf
下記のサイトでは患者さん向けにがんの補完代替医療ガイドブック【第3版】(2012年)が掲載されております。
http://www.shikoku-cc.go.jp/hospital/guide/useful/newest/cam/dl/index.html
このガイドブック内にもアメリカの補完代替医療が紹介されております