この冊子は2006年に出版された皮膚科の月間専門誌です。
この中では難治性の皮膚疾患が歯科医治療によって治癒した症例が多数掲載されておりました。
もし、なかなか治らない皮膚疾患があれば、患者さんはもちろんですが、皮膚科の意志も口の中を疑ってください。
この冊子の中の症例をいくつかご紹介します。
病巣感染:「身体のどこかに限局した慢性感染病巣(原病巣)があって、それ自体は無症状か軽微な症状を呈するに過ぎないが、しかしこれが原因になって原病巣とは直接関係のない遠隔の諸臓器に反応性の器質的あるいは機能性の障害を起こす病像、いわゆる二次疾患をさす」と病巣感染は定義されています。簡単に言うと、どこかに感染巣があって、それがもとで感染巣とは関係がないところに病気が生じるということです。
根尖病巣:歯の根の先に出来る膿の袋です。レントゲンでは黒い影に写ります。抜歯もしくは根の再治療になります。
●小児膿疱性乾癬
4歳児の乾癬です。
皮膚科で治療を開始しましたがなかなか改善せず、“病巣感染”を疑ったそうです。
耳鼻科では問題がなく、歯科にて虫歯が見つかり、神経を取る治療をしたところ、改善に向かいました。
虫歯からの感染が原因と判断されました。
●掌蹠膿疱症
写真は治療前ですが、右上の親知らずに根尖病巣があるため、抜歯したところ急激に改善したそうです。
掌蹠膿疱症は歯科金属が原因で発症する場合も多いですので注意が必要です。
1番関わりのある金属は、パラジュウム合金です。
金属の弊害はhttp://hope-dental.com/amalgam.htmlをご覧ください。
●貨幣状湿疹
この症例は感染を起こしていた歯を何本か抜歯をしたら改善した症例です。
難治性の皮膚疾患がある場合、歯科医との連携が必要です。
●アトピー性皮膚炎
この症例は歯の病巣感染のある歯を抜歯したところ、症状が安定したそうです。
アトピー性皮膚炎で入院した方の30%には歯に根尖病巣があったそうです。再発を繰り返すアトピー性皮膚炎は根尖病巣を疑ってください。
パッチテストにより金属アレルギーが疑われたため、1年ほどかけて金属の除去、歯周病治療したところ、症状が改善したそうです。
アレルギー薬やステロイドで改善しなかったため歯科金属を除去したところ改善したそうです。
この金属とは保険診療で使われるパラジュウム合金でした。
パラジュウム合金の弊害はhttp://hope-dental.com/amalgam.htmlをご覧ください。
パッチテストの結果、水銀に反応があったため、歯科金属(アマルガム)を除去したら改善したそうです。
アマルガムとは無機水銀を50%も含む歯科合金です。経験上非常に毒性が強いです。ふぃふ疾患だけでなく、さまざまな不定愁訴を発症します。
詳しくはhttp://hope-dental.com/amalgam.htmlをご覧ください。
この症例もパッチテストで水銀に反応があったため、歯科金属(アマルガム)を除去したら改善したそうです。
アマルガムの弊害はhttp://hope-dental.com/amalgam.htmlをご覧ください。
両下肢にできた症例です。
歯周病及び病巣感染の歯を抜歯したところ改善したそうです。
口腔内には慢性疾患が発生しやすいため、常に留意する必要があります。
パッチテストでパラジュウムに対して金属アレルギーが判明したため、歯科金属を外したところ改善したそうです。
パラジュウム合金の弊害はhttp://hope-dental.com/amalgam.htmlをご覧ください。