最近、アルツハイマー病に“ココナッツオイル”が効果があるという報道が増えてきました。
関連書籍も多数出版されていますが、その一冊に「アルツハイマー病と歯周病が関連している」という内容が掲載されているので紹介します。
口腔スピロヘータがアルツハイマー病の原因あるいは一因とする研究結果はいくつもあります。
▼オレゴン健康科学大学歯学部での研究結果です。
別の研究では、14人の解剖検査のすべてにおいてスピロヘータが見つかりました。
同年齢で亡くなったアルツハイマー病出ない方の検体13人には誰も見つからなかったそうです。
*アルツハイマー病の原因に歯周病菌が関わっている事が裏付けられました。
ケンタッキー大学の医学部と歯学部が、<歯を失うこと、認知症、アルツハイマー病の関係>について行った、修道女研究と呼ばれる調査があります。
年齢75歳から98歳までのカトリック修道女144人を対象とした研究です。
研究チームは歯科記録と年1度行う認知機能テストの結果を10年間分析した。また、調査期間中に亡くなった118人の解剖所見も分析した。
その結果、調査開始時に歯の数が最も少なかった人が、認知症になる確率が最も高かったそうです。
年齢65歳以上で認知症でない人686人を観察したものがある。
2年半後、歯の数の少ない方が、認知症とアルツハイマー病の発生率が高かった。
日本に住む100歳以上の人全員に行った調査では、肉体的にも精神的にも健康を保っている人は自分の歯のほとんどが残っていた。一方、健康がすぐれず、認知症の人は歯がまったくないか、あってもわずかだった。
日本の別の調査では60人のアルツハイマー病と同年齢でアルツハイマー病でない対照群120人が比較されアルツハイマー病につながる5つの重大な危険因子が特定されました。
アルツハイマー病で亡くなった人の脳から歯周病菌が見つかったという論文が発表された。
被験者数20人のうち、アルツハイマー病で亡くなった10人中、4人の検体の脳から歯周病菌が見つかった。一方、アルツハイマー病以外の病気で亡くなった10人の脳からは歯周病菌は見つからなかった。
研究者は、アルツハイマー病以外の病気で亡くなった人の脳から歯周病菌が見つからなかったことから、「歯周病菌とアルツハイマー病の発生には無視できない関係がある」としている。
これらの危険因子を一つも持たない人と比べた場合、5つの危険因子をすべて持つ人はがアルツハイマー病を発病する危険性は935倍です。
内容の要約は下記をお読みください。*朝日新聞引用
歯周病が認知症の症状を悪化させる仕組みを、国立長寿医療研究センター、名古屋市立大学などの研究グループが解明した。歯周病菌の毒素がアルツハイマー病の原因とされる脳の「ゴミ」を増やし、認知症の症状が悪化するそうです。
研究成果が、英専門誌に掲載されました。『認知症の6割を占めるとされるアルツハイマー病は、脳の神経細胞の中にアミロイドβというたんぱく質の「ゴミ」がたまり、神経細胞が徐々に死滅することが原因と考えられている。』
研究グループは、アルツハイマー病を発症するマウスに歯周病菌を感染させて、歯周病ではないアルツハイマー病のマウスの脳と比較した。5週間後、歯周病のマウスでは記憶をつかさどる海馬でアミロイドβの量が約1・4倍に増えていた。 さらに、記憶学習能力を調べる実験でも、歯周病のマウスでは認知機能が低下していたそうです。これにより歯周病と認知症には因果関係があることが分かってきました。
この書籍では、「口腔内の歯周病菌が脳内で見つかっている」「アマルガムの水銀が脳内に蓄積」などが記載されており、この2つがアルツハイマー病の原因の一つと書かれています。
この書籍出版後に発売された週刊朝日の記事でも、歯科金属毒性(アマルガムの水銀)をとり上げております。
アマルガムが口腔内で使われている人は、できるだけアマルガム除去に精通した歯科医師に外してもらいましょう。