介護現場では、食べこぼしやむせることが増えるといった口まわりのささいなトラブルが増えています。
このささいなトラブルを「全身の衰えのサイン」としてとらえる「オーラルフレイル」という考え方が少しずつ広まっています。
写真は2018年1月に新聞に掲載された記事です。
オーラルは「口腔」、フレイルは「虚弱」を意味しています。
加齢や病気で口の機能が衰えると、噛みにくいと感じる。肉や根菜類を避け、パンやうどんなどの柔らかい物を選びがちになり、その結果、栄養が偏ります。
ここで、噛む機能を回復させないと、食べる物がどんどん減り食欲や体力が低下し、低栄養や、ひいては要介護状態になります。
したがって、歯科医が関与することにより、オーラルフレイルを改善し、介護者を減らし、その結果、介護保険などの社会保障費も減らせるのです。
2018年1月の新聞にショッキングな記事が掲載されました。
「口の衰えにより、死亡リスクが2倍」になるそうです。
口の動きが衰えている人は食事量が少なく、肉類を食べる量が減る傾向があり、低栄養や体力の低下や健康状態の悪化が原因と述べています。
いかに口腔ケアが大切かがわかる記事です。