今回は2冊の本を紹介いたします。
1冊は「約束」という本です。5歳の娘さんが「筋ジストロフィー」を発症し、それをきっかけに、「君の病気はお父さんが治す」と“約束”し、猛勉強し、それを実践し、約5年間かけて完治させた実話です。
もう一冊は、自分の「パーキンソン病」を治すべく、様々な実体験をし、それをブログにアップしたものを書籍化したものです。完治まではいかないまでも、症状は緩和しています。
実はこの2冊には共通点があります。それは「食事療法」です。特に炭水化物や糖質制限が効果をあげています。もちろん、それだけではありませんが、治療の基準は食事です。
「We are what we eat.」
これは、「私たちは私たちの食べたものでできている」という意味です。「約束」の著者も、娘さんが5歳で発症したのは、「それまでに食べたものに影響されたのでは」と考え、食事をまずは変えていきました。
「筋ジストロフィー」は遺伝性疾患です。皆さんは遺伝性疾患が治るわけがないと思いますよね。私もそう思いました。
しかし、主に民間療法(主に食事療法)で完治したという事は事実です。食事が遺伝子に影響を与えるはずがないと考える方が多いはずです。私はそんな時に偶然、ミツバチの事を知りました。
詳細は省きますが、ミツバチには「働き蜂」と「女王蜂」がいます。どちらも遺伝子は同じですが、ローヤルゼリーwpを与えられた蜂が女王蜂になります。つまり、栄養で遺伝子に影響が出るという事です。例えば同じ遺伝子を持つ、一卵性双生児でも環境等で性格や病気に違いが出る事をエピジェネティクスと言います。これに近いことが「筋ジストロフィー」で起きたのだと思います。
当院にも「筋ジストロフィー」の方が来ています。私はこの本を紹介し、決してあきらめないように、カウンセリングを行い一緒に戦って行こうと思っています。難病でも完治する可能性があることを知っていただきたく2冊の本を紹介しました。
「約束」の要約は次回、「PD」に関しては時期をみて掲載したいと思います。