歯周病は様々な疾患とかかわっています | 特に糖尿病との関わりが強いです |
---|---|
*永末書店「細菌から体を守るプラークコントロール」引用 |
*読売新聞引用 |
糖尿病により高血糖状態が続いて悪化すると、失明や腎臓病、足の壊疽による切断などが起こる怖い病気です。 なかなか血糖値が下がらないケースで、歯周病治療を行うとHbA1cが劇的に下がる方がいます。もし、食事療法や運動、服薬しても血糖値が下がらない場合は、歯周病を疑ってみましょう。
歯周病の原因は歯と歯ぐきとの境目にある、歯周ポケットという溝に住む歯周病菌(細菌)が毒素を出す事により起こる病気です。 体はそれを食い止めるために免疫細胞(マクロファージ)が出動し、歯周病菌を食べて退治してくれます。
しかし、不衛生な口腔内になっていると、歯周病菌がどんどん繁殖し、マクロファージが退治しきれなくなります。 この時に、マクロファージは援軍を呼ぶために、サイトカインという化学物質を出します。このサイトカイン(TNF-α)はインシュリンの働きを悪くする物質です。
したがって、歯周病を治療するとTNF-αが減り、劇的に糖尿病が改善すると考えられています。
*「NHK ためしてガッテン」2015年秋号 主婦と生活社 引用
口腔内の細菌が唾液と共に飲み込まれ、腸内細菌のバランスを崩し、糖尿病を引き起こす事を、2014年に新潟大学の山崎和久教授が突き止めました。
口腔内を清潔に保つ事や歯周病をコントロールする事が糖尿病の予防や治療になるので、口腔内の治療や定期的な検診等が大切になって来ます、
*朝日新聞引用