住宅の電化率と白血病の関係
アメリカワシントン州保健省のサムエル・ミルハム博士(当時)は1920年代以降、住宅の電化率の進展に伴って小児白血病の発症率が上昇したという研究を発表しています。ミハエル博士の2001年の論文によれば、アメリカでの1~4歳児の小児白血病死亡率は1920年代から60年代にかけて3~4倍に増えています。また、1949年から51年での小児白血病のデータでは電化率の高い州ほど小児白血病死亡率が高くなっています。
2004年に発表されたヨーロッパでの1970年~90年代での小児白血病の発生率の推移を見ても上昇傾向にあり、特に発展途上の東欧諸国の伸びが著しくなっています。つまり、住宅の電化に伴って小児白血病のリスクが増えてきている可能性があります。