ある事をきっかけに始めた認知症の勉強です。
偶然、『日本認知症リハビリテーション協会』のセミナーを受けたところ『認知症は改善できるんだ』という事を知りました。いずれ、自分や家族、知人などに必要になると思い、勉強をしてきました。
その過程で、『資格があった方が今後の取り組みがやりやすい』と思い認定試験を受けました。その結果、1回目で合格することができました。
私の行っている栄養療法、頭鍼治療、整体などと組み合わせてリハビリを行うと、改善が早まるのではないかと思っています。私は専門職ではないので、主に軽度認知障害(MCI)の人を対象に、ご本人ならびにご家族の助けになればと思っています。
老いと共に心配なのが「認知症状」ですよね。
私は年相応に物忘れが増えてきたり、キーボードの打ち間違いが増えてきました。そのため、興味本位でこの本を読みました。この頃はまったく認知症状の知識はありませんでしたが、読んでから、この著者は「その後、どうなったのだろうか?」と気になっておりました。
そうしたら、この続編が出版されたり、週刊誌にも経過報告が掲載されました。
なんと、この方は軽度認知障害から健常者へ回復したそうです。
それを知ってから、私の常識が覆りました。
「認知症状は改善しない」から「改善する病気」へパラダイムシフトが起きました。
最近では以前では見かけなかった「認知症状は治る」という書籍も随分と増えてきました。
その後は、なぜか認知症状に関する情報が集まるようになり、その結果、認知症状改善のための勉強を開始し、一部の患者様へ改善サポートを始めました。
一人でも多くの認知症状患者を改善させることにより、本人はもとより、周囲の方々の手助けになればと思っております。
そこで、認知症状対策で歯科医師の私にも何かできるのではないかと思い、某認知リハビリ協会に所属し勉強しております。
実際に認知症状サポートを行うと、物忘れが減ってきたり、認知症状検査で点数がアップした方がいます。
*改善とは認知症状が治り元の状態になるわけではなく、症状が軽くなるという意味です。
認知症状は脳の病気だと思っている方がいますが、それは正解でもあり間違いでもあります。所属する協会では認知症状は「脳」「心」「筋肉」「内臓」に問題があり発症していると考えています。私はそこに栄養問題も加え原因は5つと考えています。
認知症状関連の書籍で有名な「アルツハイマー病 真実と終焉」デール・ブレデセン著ではアルツハイマーの原因は「炎症」「栄養不足」「毒物」と述べています。
この書籍で歯科で関連するのは「炎症」では歯周病(ジンジバルス菌)、「毒物」ではアマルガム(水銀を含む合金)などを原因の1つとして挙げております。
したがって当院の改善サポートでは、「脳」「心」「筋肉」「内臓」「栄養不足」の5つにアプローチしますし、それと並行して口腔内の改善にも取り組みます。
認知症状を引き起こす病気にはさまざまなものがありますが、最も多いのがアルツハイマー病です。アルツハイマー病による認知症状(アルツハイマー型認知症状)には、認知症状になる一歩手前の段階があり、この段階を「軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)」と呼びます。
MCIは、正常な状態と認知症状の中間であり、記憶力や注意力などの認知機能に低下がみられるものの、日常生活に支障をきたすほどではない状態を指します。65歳以上でMCIの人の割合は15~25%と推定されており、MCIであることが気づかれないままになっている人も少なくないと考えられます。
軽度認知障害(MCI)はそのまま放置すると5年以内に約50%、10年以内には約60~70%の人が認知症状へ移行するそうです。
したがって、早期に症状に気が付き、リハビリをする必要があります。リハビリにより正常な状態に戻る可能性もあります。認知症状への進行を予防するには、早い段階から適切な対策をとることが有用だとされており、できるだけ早期にMCIを発見することが重要です。
〈軽度認知障害(MCI)の定義〉
・年齢や教育レベルの影響のみでは説明できない記憶障害が存在する。
・本人または家族による物忘れの訴えがある。
・全般的な認知機能は正常範囲である。
・日常生活動作は自立している。
・認知症状ではない。
厚生労働省 「e-ヘルスネット」 軽度認知障害 より 閲覧日:令和4年2月15日
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/alcohol/ya-033.html
認知症状は、早期発見・支援が大切です。「あれ、なんか変だな?」と 思ったら、まず下のチェックシートの質問をチェックしてみましょう。
*この認知度チェック項目は、あくまでも目安です。 認知症状の診断をするものではありません。
患者様で認知症状が出た方を見てきました。その方々にいくつかの共通点がありました。
このようなことがあると、軽度認知障害の疑いがある目安になると思います。私がこれに気が付き、早めに対処できた方がおります。
健常者へ戻る人をリバーターと呼びます。
詳細は続編「認知症がとまった!?」をお読みください。
専門医に言わせると、物忘れ外来で受診した人達の対応は大きく次の3パターンに分かれるそうです。
だそうです。
この記者は3だったそうです。当たり前ですが、3が一番改善しやすいですよね。私はその手助けをしたいと考えております。
脳 | 脳テストにより評価をし、適切なドリルを行います。 |
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心 | アンケートにより、今までの考え方や生活習慣を変えていくよう指導します。 |
筋肉・内臓 | アンケートなどにより、運動療法や整体、内臓整体を行い機能を向上させていきます。 |
栄養不足 | オーソモレキュラー栄養療法の考えを基に医療用サプリメントや食事指導を行います。 |
詳細はリハビリ説明の時間を設けております。歯科治療の傍らでプライベートの時間を使って行っておりますので、多くの患者さんを抱えることができない事をご了承ください。また、できるだけ軽度認知障害の人で本人だけでなくご家族も徹底抗戦をできる人を対象としております。
*対象は当院へ通院されている方に限らせていただきます。