2003年6月に発表された疫学調査があります。日本の科学技術庁が7億円以上の費用をかけ、国立環境研究所の兜真徳氏らが行った、通称「兜報告」です。
それによると、「4ミリガウス以上」の被爆で小児急性リンパ性白血病が「4.73倍」、小児脳腫瘍が「10.6倍」、送電線から50メートル以内では、小児白血病が「3.08倍」ということが明らかになっています。
WHOも50Hz、60Hzなどの超低周波の磁場で、3~4ミリガウスの被爆で、小児白血病が2倍になると認めています。
しかし、日本では家庭のコンセントなどから出る、超低周波などに対する規制値はありません。電力会社がだしている基準値は50Hzで1000ミリガウス、60Hzで833Hzというとんでもない数字です。安全と言われている「0.1ミリガウス」の実に1万倍と8330倍という恐ろしい数字です。