近所の90代の女性が主に呼吸困難の症状を訴えて来院されました。また、常に渋柿を食べたような味がするとの事でした。歯科材料が原因で、同様の症状が出ると書かれている書籍を読んだのがきっかけで来院されました。高齢から来る症状と、お断りする事も出来ましたが、ご近所でもあるし、私の知っている先生の書籍でしたので、治療を引き受ける事にしました。
口の中を拝見すると、アマルガムという金属が3か所使用されていました。他の金属もたくさん使われていました。アマルガムは水銀が使用されている歯科用金属です。この金属が一番怪しいと思い、3か所のうち、オーリングテストで1番体に良くない反応をした、アマルガムからはずしました。
翌日の夜に、自宅に、患者様のご家族から電話がありました。「症状が無くなったので、お礼の電話をした」という内容でした。私も正直、驚かされました。その後、残り2か所を外し、すっかり、元気を取り戻され、畑仕事も再開されました。当初は、朝、布団から出るのも辛く、ご家族の方も心配されておりました。
この体験談は、平成25年の出版された「口の中に毒がある」へ掲載されています。
この本を読まれた山形県鶴岡市や新潟市、五泉市からも患者様が来院されました。
これをきっかけに、歯科材料の恐ろしさを再認識しました。
また、東日本大震災の原発事故で、情報開示の必要性を知りました。
そして、歯科材料の事を調べれば調べるほど、様々な事実がわかってきました。そこで、以前、トレーニングを受けた、ある「検査方法」を導入しようと決めたのです。
今までの歯科治療では、保険診療では歯科材料や歯科金属、治療方法などは国が認めた範囲でしか選択できませんでした。また、それらが患者様に対して安全であると信じてきました。保険診療・保険外診療でも、その材料や金属治療方法が患者様個人に対して安全かどうかを調べる手段がまったくありませんでした。
手や足、顔などの湿疹やかぶれ
感覚異常、不眠、イライラ、頭痛、めまい
アレルギー、肩こり、さまざまな原因不明の痛み
銀紙や金属製のスプーンをかむとピリッとする事がありますが、これがガルバニック電流です。
体の疲れ、不眠、イライラなどの自律神経失調症
特に金属アレルギーなどは、事前にアレルギーが起こるかどうかを調べる検査はありません。数年、数十年後に金属アレルギーと思われる症状が発症した際に、皮膚科で検査を行う場合があるくらいです。何か症状が出た際に、その他症状が歯科材料が原因で起きているかを調べる検査方法も普及していません。
●一般的なアレルギー(アレルゲン)の検査方法…皮膚科でのパッチテスト
【欠点】
・判定まで1週間お風呂に入れない
・検査できる皮膚科が少ないです
・この検査で陰性でも原因物質の場合があります
・検査できる素材に限りがあるのでアレルゲンを特定できない可能性があります
・素材が増えるほど費用も掛かります
指の筋肉の反射を利用した。オーリングテストという方法です。簡単にできる検査方法です 。
オーリングテストとは、ニューヨーク心臓病研究所所長の大村恵昭博士が考案した方法で補助的な医学診断法の一つです。生体内の情報を指の筋力変化から検出する方法で、現在では世界各国で、医科の診断方法の一つとして使われています。(あくまでも補助的な診断方法です。)
オーリングテストに関する専門書や一般書も販売されております。
●体の異常部位を発見する(原因歯をさがす)
●手に持った物質の成分と同じ成分が体内にあるかどうかを判断する
●手に持った物質(金属や薬など)が、体にとって害がないかどうかを判断する
当院ではすべての患者様にではありませんが、オーリングテストを行って、患者さんに合った材料(金属など)を選んで治療を行っています。
≪注意点とお願い≫
1.100%正確ではありませんが、信頼性は高いので、補助的な診断として使用させていただきます。
2.手袋をした状態では検査が出来ないので、素手で口腔内(金属部分や粘膜部分)を触れさせていただきます。
3.また、検査のため体の一部に触れさせていただく事もあります。
4.記録を残すために、写真撮影・ビデオ撮影をさせていただく事もあります。
オーリングテストは専用の個室で行っております。