水銀は重金属の一種ですが、常温では液体という珍しい金属です。その上、気温25度で簡単に気化し水銀ガスと化してしまいます。
水銀は実は身近な存在です。最近はあまり見ませんが、体温計や血圧計、寒暖計などに使われています。また、歯科用合金(アマルガム)や予防接種に使われるワクチンにもチメロサール(後述)という水銀が使われています。自然界では地中のマグマや石炭に含まれているため、火山活動や石炭燃焼に伴って排出されています。したがって、火山国日本では身近な存在です。
新潟県民にとって、“水銀”と言えば4大公害病である「新潟水俣病」ですが、一般的には熊本県水俣市の『水俣病』が有名です。どちらの病気も水銀(有機水銀)が原因です。その水銀が脳神経を侵し、知覚障害、運動障害、聴覚障害、言語障害、視野狭窄といった症状を起こした公害病です。認定患者だけでも約2,200人、潜在患者を含めると約13,000人以上の人がいるとされています。
原因は現在のチッソ水俣工場が、化学製品の生産のための触媒として使っていた、無機水銀を工場排水と一緒に流し続けた事が発端でした。その無機水銀がプランクトンなどの微生物に蓄積され、微生物の体内で無機水銀から有機水銀(メチル水銀)に変化したとされています。そのプランクトンを餌にした魚介類が“食物連鎖”と”生物濃縮“により高度に濃縮され、それを食べた人間が発病したのでした。
ただし、工場排水からも有機水銀が検出されているので、直接の原因としては有機水銀の方が、占める割合が大きいのかもしれません。
*アマルガム(歯科用合金)に使われる水銀は無機水銀です。実はこの無機水銀が体内に入ると口腔内細菌や腸内の細菌により「有機水銀」に変化してしまいます。
有機水銀は体内では、タンパク質と結合し、血液脳関門(BBB)を通過し脳に達します。その後、脳内の中枢神経に沈着し、脳細胞を死滅、次第に脳が委縮を起こします。CT画像はあたかもアルツハイマー病の様になります。そのため、痴呆状態になり人格を破壊します。また有機水銀は小脳の運動機能やバランス機能を侵します。他には視覚に係わる部分や感覚部分、聴覚部分が侵されます。
つまり、人間にとって重要な機能を司る部分がことごとくやられるのです。
歯科用合金“アマルガム”
1980年以降にはあまり使われなくなった歯科材料ですが、それ以前に歯科治療を受けた方の口腔内には良く見かける材料です。
銀・スズ・銅・亜鉛の粉末と無機水銀との合金です。50%が水銀(重金属)で出来ています。 アマルガムは口の中では少しずつ腐食して水銀が溶け出したり水銀ガスが発生し体内に蓄積されます。 その結果慢性水銀中毒を起こします。 アマルガムを外そうとして削ると水銀及び水銀ガスが大量に発生し体には危険です。
アマルガムは詰めてから3年以内に劣化をし、10年後には総重量のおよそ73%が減少するという報告があります。 つまりアマルガムは口の中で腐食し続け、溶け出した水銀が体内に吸収され続けている事になります。溶け出した無機水銀は細菌により有機水銀に変化するという報告があります。(水俣病は有機水銀が原因です) また、物を噛んだり、歯ブラシ時の摩擦でアマルガム中の水銀が水銀ガスとして蒸発します。水銀ガスは無機水銀のまま肺に入り全身を巡ります。 無機水銀は脳に入り込みやすく、有機水銀より排出されにくいです。
口腔内にアマルガムが歯に詰めてあると、わずか25度で水銀が蒸発します。その水銀が“水銀ガス”として発生します。
•アマルガムを消しゴムでこすると水銀ガスが発生しています(You Tubeより)
※その他、かなりの病気や症状を起こすと考えられています。
ダイナミックセラ―ズ出版
ハル・ハギンス著
付録ページ(巻末290~297)
歯科用アマルガムから水銀蒸気が常に発生し、体内に侵入、肺から心臓そして血液と一緒に全身へ送られます。そして、体内や脳へ蓄積されさまざまな病気や症状を起こしているとされています。
書籍「本当に怖い歯の詰め物」より、”水銀や有害金属が引き起こすと考えられる病気や症状”を紹介します。
この本に付録として掲載されている 「水銀その他の有害金属が引き起こすと考えられる病気と症状」 を紹介していきます。
その中では、この様に書かれております。
アマルガムが歯に詰めてあると10人中9人は携帯電話や家電用品の電磁波で体が揺れます。
まずは、アマルガムを外す事をお勧め致します。 その際、水銀ガスを吸い込まないようにするためや、削ったアマルガムを飲み込まないようにするために厳重な防御が必要になります。 詳しくはこちらのページを見てください。
当院では排毒効果のある食材をお勧めしております。中でも中華料理やエスニック料理に使われる“コリアンダー”が効果的です。 コリアンダーとは香菜、中国パセリ、パクチーとも呼ばれています。
当院では中国パセリを使用していただいております。即効性や確実性が高いそうですが、そのメカニズムは良くわかっていません。
亜鉛剤や亜鉛を含む食材を多く摂るとさらに効果的です。
代表的なデトックス食材(図)を参考にしてください。
▼女性自身
アマルガムを外すと「えっ!こんな症状が消えるの?」という体験をします。正直、アマルガムは何をしでかしていてもおかしくない歯科材料です。
当院にはいろんな不定愁訴を持った方が来院されます。歯にアマルガムが詰めてあったらまずはそれを外させていただいております。それだけで症状が消える方も多いです。もし、それでも症状が消えなければ検査を行ない、対処していきます。 今、特に症状が無くても将来原因不明の不定愁訴を発症する事があり得ますので、アマルガムが口の中にある方は、いずれは除去してください。
ここに書いた内容は主に下記の書籍や小冊子を参考にさせていただきました。
「重金属」体内汚染の真実 東洋経済新報社 出版 デトックス食材はP169に掲載されている表をスキャナーしました |
重金属のはなし
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脱化学物質ブックレット6
化学物質過敏症支援センター 出版 |