■携帯電話がアルツハイマーの発病を促す
前回紹介したサルフォード博士は2003年にも携帯電話程度の電磁波が成長中のラットの神経細胞を破壊し、脳関門の機能を不完全にする事を報告しています。研究では電磁波により脳関門が開き、動物自身のアルブミンが脳内の血管に溶け出し、周辺の毛細血管の神経細胞に集積する事が分りました。アルブミンのような比較的大きな分子が脳関門を通り抜けることから、それより小さな分子は毒性のものも含めて当然通り抜けるであろうと推測できます。このラットの脳細胞に漏出したアルブミンが、流出した箇所の神経細胞にダメージを与える事を発見したのです。そして、この報告が英国BBC放送で「携帯電話がアルツハイマーの発病を促す」として2003年2月に報道されました。