■消防署での基地局アンテナ問題1
全米各地では10数年前より、敷地内に設置された基地局アンテナによる消防士の健康被害が大きな問題になっている。
会員約30万人をかかえる全米最大の消防士団体、国際消防士協会は2004年8月、「低レベルの高周波電磁波曝露が消防士の健康に無害であると科学的証明される間まで、消防署の建物に携帯電話の基地局アンテナ及びタワーを設置することに反対する」との声明を出した。しかし、この声明には拘束力がない。
基地局設置により、携帯電話会社から受け取る賃料が財政赤字に苦しむ自治体にとっては貴重な財源にもなっているため、自治体は設置に関して積極的である。