■精子への影響4
アガワール博士の研究と同時期にオーストラリアでも同じような実験が行われた。
ニューキャッスル大学のアイケトン博士(生殖学)の研究チームは「人間の精子に携帯電話の電磁波(1.8ギガヘルツ)16時間曝露させたところ、運動率や生存率の低下が認められた」と調査結果を発表した。アイケトン博士は前回の調査ではネズミの精子に携帯電話の電磁波を曝露させ、精子細胞のDNAを損傷するリスクがあることを確認した。
そこで、今回は50人のボランティアを集め人間の精子を使って調査した。この研究の画期的な事は精子細胞に携帯電話の電磁波がどのように影響を与えるかのメカニズムを解明したことだ。