日本だけでなく世界でアレルギーが増えています。原因はさまざまな事が考えられていますが、妊娠中の電磁場被曝量が高いと、生まれてくる子供に喘息になる確率が高いという報告があります。
アメリカのデ・クン・リー博士らは1996年から98年にかけて妊娠初期の母親に磁場測定器を身につけてもらい、日常生活の中での被曝量を24時間測定し、出生後の子供の喘息発作率を13年間調査しました。研究に協力したのはサンフランシスコに住む、妊婦と子供626組です。研究期間中に喘息を発症したのは130人(約20%)でした。被曝量の高い母親は、被曝量の低い母親と比較すると、子供が喘息になるリスクは、3.52倍になったそうです。この結果、妊娠中の母親の電磁場被爆が高いと、子供の喘息リスクが増すということを示しています。