電磁波もストレス?
過敏症の最先端の施設はテキサス州ダラスにある環境健康センターですが、そこのウイリアム・レイ博士らはハンス・セリエ博士の「ストレス学説」に基づいて、化学物質や電磁波などの外的な刺激に対する体の反応として電磁波過敏症や化学物質過敏症が発症するのではないかという仮説を唱えております。
ハンス・セリエという人は1930年代に活躍した人で、病人に共通してみられる「だるさ、発熱、身体の痛み、胃腸障害、頭痛、不眠」といったありふれた症状に注目して、されらの症状が外部から加えられる様々な有害な刺激に対する生体の防御反応の一環であることを見抜き、その仕組みを解明して学説として打ち出した著名な学者です。