動物実験で携帯電話の電磁波を脳に浴びせると、脳の神経細胞が興奮します。こうした異常な興奮が携帯電話を使うたびに人間の脳内でも起きている事が確認されています。
イタリアのローマの病院の病院で、20歳から36歳の15人の男性ボランティアを対象に携帯電話の電磁波を45分間照射しその前と直後、そして1時間後に大脳の運動皮質の働きを検査しました。運動皮質は脳の側面の一番外側にあり、携帯電話を使用するともっとも近づく部分です。
その結果、15人中12人で携帯電話に近い左側の脳の運動皮質で神経細胞の過剰な興奮を確認。その状態は1時間後も継続しました。一方、反対側の右脳の脳では、逆にわずかながら神経細胞の活動が抑制されました。