電磁波との関係が指摘されているのが、“小児白血病”との関係です。特に送電線などから出る“超低周波”です。送電線の近くで電磁場を浴びた子供は、そうでない子供と比較して1.7~2倍の発症率になります。
WHOの関連機関である国際ガン研究機関(IARC)では超低周波の磁場に対して「発がんの可能性がある」と評価しました。電力会社のホームページでは「コーヒーや漬物などと同じグループ」と反論していますが、同じグループには農薬のクロルデンやジクロルボス、ガソリンの排気ガスなども含まれていることは表示してありません。
アメリカのレポートでは小児白血病の他に成人白血病、脳腫瘍、ALS(筋委縮性側索硬化症)、流産などが電磁場による影響の可能性があると指摘しています。
電磁波と発がん性
IARCの分類人間に対して発がん性がある (グループ1) |
アスベスト、γ線、プルトニウム237、放射性ヨウ素、中性子線、X線など |
人間に対しておそらく発がん性がある (グループ2A) | クレオソート、紫外線など |
人間に対して発がん性の可能性がある (グループ2B) | アセトアルデヒド、DDT、ジクロルボス、超低周波磁場、無線周波数電磁場 |
人間に対して発がん性があると分類されない (グループ3) |
静電場、静磁場、極低周波電場など |
人間に対しておそらく発がん性がない (グループ4) | カプロラクタム |