電磁波とは、電気が流れるときに発生する「電場」と「磁場」がお互いに絡み合いながら、波を描いて進む電気の流れのことをいいます。したがって電波や放射線、光 も電磁波の一種です。同じ波でも音とは違います。音は空気を伝いますが、電磁波は真空状態でも伝わります。ですから、宇宙空間などでも通信に使われる訳です。
電気のある所には必ず電磁波が発生していますので、電気を使う家電用品、IT用品、携帯電話などから必ず出ています。電源をoffにしていても電源コードからも出ていますし、携帯電話のリチウムイオン電池からも出ています。
特に問題なのがコンセントから常に発生している電磁波です。常に一秒間に50回(50Hz)もしくは60回(60Hz)振動する「極低周波電磁波」というものを発生しています。この“低周波”と“携帯電話や 電子レンジから出る”マイクロ波“が人体に悪影響を出すと言われています。
ここで「電場」「磁場」についてもう少し詳しく探ってみましょう。
まず「電場」は、電圧の大きさに比例して発生し、どんなものでも材質に関わらず伝播し帯電します。電気は高い所から低いところに流れる性質があり、なかでも電位の低い身体の表面に集まってきます。発生してしまった「電場」を抑えるには、アースをとり、外に「電場」を逃がすのが一番確実な方法です。
しかしながら、日本の住宅やオフィスにはアース端子付きのコンセントが、設置されている場所が限定されており、発生した「電場」をアースして逃そうとしても、その手段が無いのです。
一方「磁場」は、電流の大きさに比例して発生し、からだの細胞レベルまで到達しますが、一定の距離を離れると急激に減衰していきます。ただし、コンクリートを貫通するほどの力ですから、近くにいると防ぎようがありません。
したがって、電磁波問題を考える時には磁場と電場の2つの事を考えなくてはなりません。ただし、素人はここまで考える必要はないですね。しかし、電場より磁場が問題の方が問題だという事は覚えておいてください。その理由は次の時に書きます。